2019年6月27日(木)20:00より、台所奉行小牧店(小牧市大山1008)において、渉外委員会の設営にて、第46回JC青年の船「とうかい号」の下船後の報告会を開催いたしました。
下船後の報告会は、一般社団法人小牧青年会議所から「とうかい号」に乗船された一般乗船者とJC団員から、「とうかい号」事業を通じて感じたことや学んだこと、それらが「とうかい号」下船後の生活にどのように活きているのかといったことを話していただき、「とうかい号」事業での成果を一般社団法人小牧青年会議所メンバーと共有するために開催されます。
司会を務める加藤君と、田中君、小池副委員長
佐藤理事長の挨拶の後、三輪副理事長の発声のもと、乾杯を行い、一般乗船者とメンバーで歓談しました。
その後、本年度の「とうかい号」が始まってから現在までの一般乗船者の活動の様子を映したスライドや、「とうかい号」事業で一般乗船者やJC団員の活動の様子を映した動画を鑑賞したのち、4名の一般乗船者と、JC団員として乗船された蛯原副理事長から、下船から約3週間が経過した現在の心境や「とうかい号」での経験が普段の生活にどう活かされているのかについてお話をいただきました。
スライド、動画鑑賞中の様子
JC団員蛯原副理事長
最近、「とうかい号」で担当していたチームの一般乗船者と話をする機会がありました。「とうかい号」では家族や会社への感謝の心を育むことも目的の一つとしていたのですが、その一般乗船者の方から、「とうかい号」下船後すぐに家族に感謝の気持ちを伝えたという話を聞き、「とうかい号」で学んだことをすぐに行動に移し、「とうかい号」での経験を普段の生活に活かしてくれていることを知って、一般乗船者を支えるJC団員として、嬉しく思いました。また、その方から自分を送り出してくれた勤務先の方に「とうかい号」での経験を話した際に、勤務先の方から、「とうかい号」に乗船させてよかったという言葉をかけてもらったという話を聞いたことや、他に下船後も連絡をとっている一般乗船者の方から「とうかい号」に乗ってよかったという声がよく聞こえてくることから、「とうかい号」という事業はすばらしい事業だと改めて感じました。
帰港式でもお話しましたが、「とうかい号」のすばらしさというのは、乗船してみないと分からない、言葉では伝わりきらないところがあります。金銭面でも、時間の面でも、負担は決して小さくはありませんが、「とうかい号」には負担に見合うものがあるので、乗船経験のない一般社団法人小牧青年会議所メンバーには、是非とも「とうかい号」に乗船してもらいたいと思います。
一般乗船者出田さん
「とうかい号」での時間は本当にあっという間で、もっと乗っていたかったなと、振り返ってみて感じます。
「とうかい号」で学んだことで印象に残っているのは、思考が変われば行動が変わり、行動が変われば結果が変わるという考え方で、下船後は、仕事をするときに、この仕事は何のためにあるのか、どうすれば市民のためになるのかと考えて行動できるようになれたのは、「とうかい号」での経験があったからかなと思います。
また、「とうかい号」でSDGsについても学んだことで、今まで意識していなかったけれどSDGsは身近なところにもあることに気付くことができ、「とうかい号」でともに活動したチームのメンバーが、SDGsの実現に向けて取り組んでいる様子をSNS等で目にして、自分も、SDGsの実現に向けて、自分ができるところから行動していこうと思い、プラスチック製品を使わないようにしたり、割箸を使わずに済むようにしたりと、小さなことから日々SDGsに取り組んでいます。
一般乗船者五十畑さん
帰港式のときにもお話しましたが、乗船前は「とうかい号」に乗ることがすごいイヤで、乗船してからも2日くらいは気持ちが落ち込んで、チームのメンバーとも積極的に関わることができていませんでした。ただ、チームのメンバーがどんどん私に話しかけてくれたおかげで、乗船3日目にして、自分の殻を破ることができました。
また、乗船中に着ていたチームのベストにはチームメンバーが色々なメッセージを書いてくれたのですが、中には自分のあまり好きではないところも書いてあって、複雑な感じがしていたのですが、チームリーダーから、そこも人から見たらいいところなんだといった言葉をかけてもらい、下船する頃には、それまではあまり好きになれなかったところも、自分の大事な個性なんだと思えるようになりました。
下船してから、何かが明らかに変わったという感覚はないのですが、SDGsを学んだこともあって、自分でできることからやっていこうと思うようになり、食べ残しを出さないように心がけたり、仕事をするときもSDGsのことを意識してみたりするようになりました。
一般乗船者苅谷さん
下船してから2日間くらいは「とうかい号」のことばかりが夢に出てきて、自分にとって「とうかい号」は本当に楽しかったんだなと感じました。
SDGsとの関係だと、「とうかい号」の船内のプログラムで劇をする機会があったのですが、そこで亀の役をやったせいか、ゴミ問題のことがすごく印象に残っていて、下船後は、今まではコンビニ等で何気なく受け取っていたレジ袋を受け取らないようにしたり、会社に行くときに飲物を買っていたのをやめたりして、ゴミを出さないような生活をするようになりました。
それと、「とうかい号」に乗船する前は、あまり口にすることのなかった感謝の言葉が、家族に対しても、会社の人に対しても自然に言えるようになり、会社ではSDGsを仕事に活かせるのでは?と、色々と提案をすることができるようになりました。今は自分ができるところでSDGsの実現に向けた取り組みをしている状況ですが、いずれは会社も巻き込んで、地域に貢献していけるようになりたいです。
一般乗船者川淵さん
「とうかい号」は乗船する前からとても楽しみに感じていたのですが、乗船してみて感じたのは、やっぱりすごく楽しいということでした。
今のところ、「とうかい号」で学んだことが、普段の生活や仕事に具体的にどう活きているというのはうまく説明できないのですが、「とうかい号」を下船してからは、普段の生活の色々な場面で家族や会社の人など自分の周りにいる人たちに支えてもらっている、助けてもらっていると感じることが多くなりました。
今は支えてもらうこと、助けてもらうことが多い自分ですが、これからは、自分が学んだことを活かして、自分の意見を周りの人に伝え、いずれは家族や会社の人を支え、助けられるようになっていきたいです。
一般乗船者の皆様におかれましては、乗船前の準備段階から、1週間の長期間にわたる洋上研修、そして下船後の報告会までご参加いただき、ありがとうございました。皆様の様子を拝見して、「とうかい号」がいかに人を成長させ、人生によい影響をもらたすのかが伝わってきました。
また、4名もの一般乗船者をご輩出いただきました株式会社エス・エス産業様、介護ステーションひまわり様、名東電産株式会社様、小牧市役所様、そして4名の一般乗船者のご家族の皆様、第46回JC青年の船「とうかい号」にご協力いただき、誠にありがとうございました。
最後に、ご設営いただきました吉田専務、小池副委員長をはじめとする渉外委員会の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。