2019年10月7日(月)19:00より、小牧商工会議所会館4階大会議室にて、「LINK by SMILING 小牧×SDGs=笑顔」と題して、まちづくり委員会の設営にて、一般社団法人小牧青年会議所2019年10月度例会を開催いたしました。
司会を務める土屋副委員長
開会セレモニー時の川崎君、志村君、落合君、伊藤君
佐藤理事長の挨拶のあと、まちづくり委員会丸川委員長から、本例会で取り上げるSDGsは、『誰一人取り残さない』世界の実現を目指して2015年9月の国連サミットにおいて国連加盟国193か国が採択した、2030年までに実現すべき『持続可能な開発目標(=Sustnainable Development Goals)』の略称であり、地域社会の先駆者として、明るい豊かな社会の実現を目指して活動する一般社団法人小牧青年会議所としても、その内容やSDGsの達成に向けて取り組むべき理由、それぞれのおかれた状況に即した取り組み方などを学び、一般社団法人小牧青年会議所メンバー一人ひとりが2030年に実現すべき具体的なゴールを設定できるようにするとともに、市民に対してSDGsに取り組む意義を発信することが必要であると考え、本例会を開催した旨説明がありました。
丸川委員長の趣旨説明のあと、小牧市内で事業活動をされている企業の方や市民活動団体で活動されている方に入場していただき、改めて佐藤理事長からの主催者挨拶、丸川委員長からの趣旨説明をさせていただきました。
佐藤理事長から、一般参加者に対し、平日の忙しい時間を割いて本例会にご参加いただいたことへ感謝の言葉を述べるとともに、公益社団法人日本青年会議所が日本で最もSDGsに取り組む団体となるべくSDGsに積極的に取り組んでおり、一般社団法人小牧青年会議所としてもSDGsに取り組んでいくこと、SDGsは小牧、ひいては日本がどのように発展していくべきかを考えるうえで非常に有意義なものであると考えていること、一般社団法人小牧青年会議所としては、行政、市民とのつながりを大切にしながらSDGsに取り組むことを通して成長していきたく、市民の皆様をお招きして本例会を開催させていただいた旨挨拶をさせていただきました。
丸川委員長からは、本年度まちづくり委員会では『LINK by SMILING』をテーマに、つながりが笑顔を生み、その笑顔が更なるつながりを生む関係を築くことを目指して活動していること、本例会でSDGsについて学ぶことでご参加いただいた皆様の事業や活動が今後も地域から必要とされ、発展し続けるための一助としていただくことを祈念し、参加者の皆様が笑顔になることで、小牧に、更なるつながりと笑顔が生まれ、小牧がより発展することを目的として本例会を開催した旨、例会の趣旨を説明させていただきました。
以上のような趣旨・目的を達成するため本例会では、一般社団法人中部SDGs推進センター代表理事であり、特定非営利活動法人中部プロボノセンターを設立し共同代表理事を務め、中部大学大学院の客員教授として教鞭をとるなど、社会の期待に応える能力の向上による「社会価値創造型企業」を推進するため幅広く活動されている戸成司朗様を講師にお招きし、SDGsが成立した沿革や意義、企業がSDGsに取り組む意義やメリット等について、SCRに絡めてお話していただきました。
本例会の講師を引き受けてくださった戸成司朗様
講演では、SDGsが採択されるに至った経緯について、その前身であるMDGs(Millennium Development Goals)の存在と内容に触れて、MDGsに対する取り組みによって、極度の貧困状態に置かれていた人の数が約半数まで減少したことや疾病対策の推進により多くの命が救われたことなど、MDGsでも大きな成果が得られたことが紹介されました。
続いて、MDGsでは達成することのできなかった課題や、地域ごとで達成率にばらつきがあったこと、経済を成長させることで様々な課題に対してアプローチをしてきた結果、経済活動が地球の再生能力を超える環境負荷を生み、気候変動の問題等深刻な環境問題を引き起こすなど、従来のやり方では対処できない課題が生じてきたことから、持続可能性という視点や、先進国や途上国という区分ではなく、全世界が協力して目的を実現するという視点を取り込み、『誰一人取り残さない』世界の実現を目指してSDGsが採択されたといった趣旨の説明がありました。
続いて、CSR(=Corporate Social Responsibility)に関する考え方や、企業にとっての『リスク』と『チャンス』という視点から、企業がSDGsに取り組む意義についてご説明いただきました。
CSRは、『企業の社会的責任』と訳されることもあるが、それより、『企業が(Corprate)社会の(Social)期待に応える能力(Response+Ability)』と捉え、CSRに取り組むことは、事業に関係のない慈善活動等を行うことではなく、サービスの提供等の事業を通じて社会の期待に応え、その結果として社会によりよい影響を与えることではないかといった趣旨のお話があり、SDGsが採択された経緯を踏まえて、企業がSDGsに取り組むべき理由について、SDGsはCSRとして企業が応えるべき『社会の期待』を示しており、SDGsに取り組むことは社会の期待に応えて事業を更に発展させる『チャンス』であり、逆にSDGsに背を向けることは社会の期待に反することであり、社会から必要とされなくなる『リスク』であるといった趣旨のお話がありました。
以上の話を受けて、企業が本来の事業活動を通じてSDGsに取り組むとはどういうことか、具体例を交えてお話していただきました。
また、SDGsが目指す社会の実現のためにどのような人材、どのような価値観が求められるかについて、戸成様の見解を説明していただきました。
講演後は、2030年には自分がどうなっていたいかを考え、目標を紙に書くという作業を通して講演内容を振り返るとともに、SDGsにどう取り組むとよいのかといったことについて、考えを深めました。
本例会に参加していただきました、小牧市内で事業活動を行われている方や市民活動団体で活動されている方にも、2030年に達成したい目標を考えることを通して、講演の内容を振りかえり、考えを深めていただきました。
講演終了後、三輪副理事長から謝辞を述べ、お礼の品をお渡ししました。
戸成様におかれましては本例会の講師をお引き受けくださり、ありがとうございました。
また、ご多用の中本例会にご参加いただきました一般参加者の皆様、ありがとうございました。
最後に、10月度例会をご設営頂きました、三輪副理事長、丸川委員長をはじめとする、まちづくり委員会の皆様、そして同委員会にLOM内出向をされた新入会員の川崎君、志村君、落合君、林君、本当にお疲れ様でした。
担当委員会より例会を終えてひとこと(まちづくり委員会委員長丸川翼君)
本年度のまちづくり委員会は、『LINK by SMILING』をテーマにかかげ、3月度例会、7月度例会、10月度例会と3つの事業を実施しました。
私は、『LINK by SMILLING』という『つながり』を意識したテーマを掲げながらも、委員会メンバーも多忙で時間の調整が難しかったことや、一昨年渉外委員会委員長を務めた経験から自分一人でも何とかなるのではないかという慢心もあって、いまひとつ委員会メンバーに頼ることができないでいました。
それでも、3月度例会では講師を勤めてくださった秦野先輩に、7月度例会では小牧市役所や市民活動団体にご協力をいただき、何とか事業を行うことができていました。
しかし、本年度のまちづくり委員会として最後の事業である10月度例会の事業構築を進めていくにあたり、やはり自分の力だけではどうにもできない壁にぶつかり、10月度例会が現在の形になるまでずいぶんと苦しむことになり、つらいと感じる時期もありました。
そのような状況から救ってくれたのは、LOM内出向でまちづくり委員会に力を貸してくれた新入会員の皆様と、それまでいまひとつ頼ることができないでいたまちづくり委員会のメンバーでした。
委員会メンバーを導く立場にある私が、委員会メンバーからつながりの大切さやつながりがもたらす力の偉大さを教えられたというのは皮肉な話ですが、本年度まちづくり委員会の委員長を経験したことは、自分にとって大きな財産になったと感じていますし、本年度得た学びは、次年度以降しっかりとLOMに還元していきたいと思います。
最後に、支えてくれた委員会メンバー、LOM内出向として当委員会に力を貸してくれた新入会員の皆様、新入会員を快く送り出してくれた会員拡大委員会杉本委員長、当委員会の担当として指導してくれた三輪副理事長、本当にありがとうございました。
担当委員会より例会を終えてひとこと(担当副理事長三輪直慶君)
丸川委員長は、渉外委員会委員長を務めた経験を持ち、昨年も事務局次長として一般社団法人小牧青年会議所の活動に積極的に参画してくれていたこともあり、丸川委員長ならば大丈夫だろうと考えていました。
実際、丸川委員長は非常に勉強家であり、事業構築にあたっては綿密な調査研究を行っていましたし、関係者との折衝等事前準備にも余念はなく、3月度例会、7月度例会を無事成功させてきました。
しかし、丸川委員長もおっしゃっているとおり、自分が出来すぎてしまうがゆえに、周囲に頼れないところがあったのか、10月度例会の事業構築にあたっては、非常に苦しんでいました。
委員会メンバーや新入会員に助けられたことが、結果的に、丸川委員長にとっては貴重な財産となり、成長を促すことにつながりましたが、本来であればそれは指導役である私の役割であり、まちづくり委員会が自然に一つにまとまっていく様子を見ていて喜ばしく感じるとともに、指導役として人を導くことの難しさを痛感しました。
この経験を次年度以降に活かし、若い世代を育てられるような人間になっていきたいと思います。
最後に、本年度のまちづくり委員会の事業にご参加いただいた皆様、そして各事業において講師をお引受いただいた方々をはじめ、各事業の開催にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。